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小中学校の英語補習クラス(ESL)

 

子連れソーシャルワーク留学 in カナダ vol. 82 ソーシャルワーク・タイムズ vol.145

· カナダ生活,教育制度,小中学校

久しぶりに子どもたちの話をしたいと思います。2014年8月にカナダに来てから2年2ヶ月ほど(2016年11月当時)。我が家の子どもたちは、日本では小学4年と中学1年になりました。カナダでの学年では、5年生と7年生に属しています。

カナダに来てから2年2ヶ月経ちますが、このたび、下の子(男)が英語の補習クラス(ESL)を修了することになりました!(後日追記:カナダに来てから丸3年たった2017年秋に、上の子(女)もESLを修了しました)

これまでも国語(英語)以外の時間は、自分のクラスで過ごしていたのですが、今後は全て自分のクラスでの授業を受けることになります。

トロント市教育委員会(TDSB)では、基本的に全ての公立学校で、英語ができない子をサポートしてくれるESLクラス(English as a Second Language)があって、専門の先生がいます。

最初、英語ができない子は、自分のクラスで、音楽や体育などを過ごし、それ以外の時間をESLのクラスで過ごします。

サポートの範囲や学習の内容は、担任の先生とESLの先生が相談して決めていきます。

国語(英語)だけでなく、算数、理科、社会など必要な場合にもESLで学習します。そのため最初は、ほぼ丸一日をESLで過ごすことになります。

ESLの先生が担任の先生のような感じです。その後は生徒の進度に合わせて、徐々に時間数を減らしていきます。最後はサポートが必要な部分だけ(作文やプロジェクトなど)、個人的にサポートを受けることになります。

ESLは学校で1,2クラスで、異年齢の生徒が一緒に勉強しています。

トロント市教育委員会では、児童・生徒の英語の習得段階を6段階に分けていて、一番上のレベルに到達するとESL修了となるようです。年齢や環境、子どもの性格によっても大きく異なりますが、ESLを修了して現地の生徒と同じレベルに達するには、平均で4年ほどかかるようです。

子どもの場合には、英語の習得は、リスニング・スピーキングから先に上手になり、読み、書きと続きます。実はうちの息子も、読み書きはまだ5年生レベルにないのですが(ESLの先生によると大体3年生レベルくらいとのこと)、それは今後、通常のクラスに入ってやっていきましょう、ということでした。かなり先生によって柔軟に運営されていることが分かります。

たまに息子が英語で書いた作文を見ると、びっくりするような間違いをしていることがあります。文章の最初の文字が大文字になってないとか…。

ESLの先生は、異年齢の子どもに対応し、英語のレベルもバラバラなので、授業はなかなか大変そうです。

一番最初は身振り手振り、ipadやiphoneの翻訳機能を使ったり母語を話せる子が通訳したりしてなんとか意思疎通をしています。その後、ボードゲームをしたり(トロント版モノポリーとか)、校外学習に行ったり(コーディング教室)、ミュージカル観劇をしたり。楽しく学べるように、様々な工夫をしています。

地域の学校にESLのような制度があることで私は非常に助かりましたし、親としても、とても安心することができました。英語の学習という側面だけでなく、子どもたちの精神面でもよかったと思っています。

ESLがない場合には、急に通常クラスにずっと入ることになります。すると周りの子どもは全員英語で、自分一人がまったく分からないという環境になります。英語の習得はそのほうが早いかもしれませんが、精神的にはとても辛いものになる可能性があります。

実はこれは私の実体験なのです。二十ウン年前、小学6年だった時にアメリカに1年間住んだことがあるのですが、その学校には当時ESLなどというものはなく、1日目から普通のクラスに入ることになり、その後の数ヶ月を私はほぼ無言で過ごしました。これはとてもキツかったですね。

親は宿題のサポートなどのために、近所の大学生のお姉さんに家庭教師を頼んでくれましたが、英語話者による英語での家庭教師なので全く理解できず(笑)。1年の滞在で英語は少しは話せるようになりましたが、それ以上に精神的に辛かったことを思い出してしまいます。

さて、トロントには、移民や難民の方のための無料の英語のクラスがたくさんあります(残念ながら留学生、ワーホリ、就労ビザなどの人には有料です)。移民には早く語学を習得して、早く就労するなどして自立することが、国や地域のためになると考えているからでしょうか。

日本では自治体によっては、外国人の生徒に対してサポートの人員をつけてくれることがあるようですね。ただ、言葉がわからないから学校に行きたくないという子や、勉強についていけずに学校に行くことや進学をやめてしまったという子のことを聞くと切なくなります。

文科省によると「外国籍の子どもは日本の学校に通う義務はない」ので、子どもが学校に来なくなると、学校側からのフォローもなくなることが多いようです。

今後、日本では、外国籍の子ども(外国人労働者とその子どもなど)が増えることは確実です。子どもと親の語学面だけでなく、精神面をも支えるESLの制度がきちんと整備されることを望みます。

一方、最近の私はというと、働き始めてから主に日本語と英語の日常会話しか使わないので、英語力が落ちているようにも思います。友達が「語学は筋肉」と言っていました。使っていると維持や強化されるけれど、使わなくなるとすぐに落ちるよ、と。

英語との戦いがいつまで続くんだろうなーと思うと気が遠くなりますが、きっと一生続くのでしょうね。もう少し若い時に、やっておけばよかったと振り返りつつ、「今が一番若い」というどこかで聞いた言葉を思い出しながら、日常の中で英語力を維持・向上していきたいと思っています。

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