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小学校で午前中におやつ?!

ソーシャルワーク・タイムズ vol.56 子連れソーシャルワーク留学 in カナダvol.4より転載

· カナダ生活,児童福祉,小中学校

今回から数回に渡り、子ども連れでなければなかなか見られない学校や学童、児童福祉の様子をお伝えしたいと思います。

我が家の子どもたちは、日本では小5と小2。カナダでは生まれた年で学年を分けるため、早生まれの娘は変わらず小5に、息子は一つ繰り上がって小3に編入することになりました。

学校は日本と同じように住んでいる場所によって決まります。明確なルールはないものの、大体10歳くらいになるまでは送り迎えが必要です。トロント市内の小中学校はほとんど歩いて通える範囲にあるので、洋画で見るような車やスクールバスでの送迎は必要ありません(特別な教育や支援が必要な場合などはスクールバスで通学することもあります)。
ペーパードライバーの私はこれにはホッとしました。トロントはカナダの一般的なイメージとは違い(?)都会でいつも道が混んでいる上、皆さん運転がとても荒っぽいのです。

カナダの学校生活は年中さんから始まります。最初の2年間はキンダーガーテン(幼稚園のようなもので小学校に付属しています)。小学校5年、中学3年、高校4年の12年生までが義務教育です。卒業式は高校のみで、それぞれの学校の入学式や卒業式はありません。学校も場所によって5年生までだったり、我が家の子どもたちの通う学校のように8年生まであるところもあります。ちなみにキンダーガーテンを含めてすべての学年で毎日、朝8時45分から15時20分までとなっています。

びっくりしたことは学校で午前中に「おやつ」が出ること。今カナダでは健康的な食生活を推し進めようとしており、果物や野菜、ビスケットなど比較的ヘルシーな「スナック」が、午前中に配られるのです。

朝が早い日本の学校、我が家の子どもたちは朝ご飯をしっかり食べていても給食までお腹がもたず、腹ぺこになってしまうため、カナダのスナックは(食べ過ぎなければ)良い仕組みだと思いました。このスナックプログラムは、まだ全ての学校に導入されているわけではないようです。子どもの学校は移民の多い地域にあり、トロント市内のモデルスクールとなっているために実施されているようです。

この時以外にも、学校には炭酸飲料とガム以外なら何を持って来てもよく、いつでも好きな時に(授業中でも!)食べることができます。私の通う大学院でも同級生が授業中に、サンドイッチやお菓子、ヨーグルトや野菜などを食べています。授業中に物を食べることは先生に対して失礼にならないんだそうです。逆に、授業中に寝ることはとても失礼なことなんだとか。日本の大学とはかなり様子が違いますね。

さて、子どもたちの学校のスナック代は、一人につき月10ドルの「寄付のお願い」が来ます。もちろん寄付ですので、それ以上の金額を出しても良いですし、払わなくても良いです。寄付はレシートを取っておくと、税金の控除に使用することができます。任意の寄付として集めることで、払うことのできない家庭の子どもも食べることができるようになっているのです。

この学校には他にも2ドルでお昼が食べられるランチプログラムや朝食プログラムもあります。朝食プログラムは、申し込みをした希望者に学校が始まる前に簡単な朝食を提供するものです。トロントは他の大都市と同様、格差の広がり、貧困の問題を抱えており、様々な事情で家で朝ご飯を食べられない子どもが存在します。これに対して市や教育委員会、学校は、それぞれ試行錯誤で色々な取り組みを始めているのです。

我が家の子どもたちは普段、お昼はお弁当を持参しています(日本式なのですが、生徒が多国籍なので気にならないらしい)。でも、ランチプログラムがあることは、私にとってセーフティネットの一つになっています。単身で来ていることもあり、もし私に何かあり準備できなくても、お昼はちゃんと食べられるという安心感につながっているのです。食事や給食は、生活に密着した福祉の一部なのだと改めて感じています。

次回は、公平・公正を重視するカナダの教育システムについてお伝えします。

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