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組織を変える8つのステップ(7)

 

子連れソーシャルワーク留学 in カナダ vol. 72ソーシャルワーク・タイムズ vol.128

· 大学院の授業,非営利組織

トロントは緯度が高いのとサマータイムを導入しているので、今の時期は夜9時過ぎまで明るいです。夜、明るいと子どもたちも寝る気になれないようで、どうしても夜更かしになってしまいます。でも学校の開始が8時45分(9時のところも)からなので、朝もゆっくりなんです。

このサマータイム、電気消費を抑えて省エネにすることも目的の一つなのですが、実は国中の時計を直すのにさまざまな手間とコストがかかるので、一人あたり数ドル分のコスト削減効果しか得られていないという説もあります。

まあでも夕方から明るい時間が長いことで、外で飲んだり食べたり、消費が誘発されている気がします。何より短い夏を楽しみむぞと、人々が楽しんでいる様子がみられます。

さて今回は6つ目のステップ「人的要因に対応する(Dealing with the human factors)」です。

この「人的要因」とは、変化に際しスタッフの間に起こる問題です。

組織の変化の過程での失敗のほとんどは、人的要因によって起こるとプロルはいいます。人を扱う福祉業界は、実は内部の人的要因を扱うのが下手という皮肉な状況にあるのですよね…。

というのは例えば「新しいルールを作ること」と、「新しいルールのもとで業務を行うこと」は全く別物なのです。実際に新しいルールが策定できても、新ルールのもとで業務を行うときには、いろいろな問題が起こります。このときに起こる問題の大きなものには、組織内メンバーからの変化に対する反発や抵抗があります。

何か問題が発生した場合には、次のことを改めて考えてみてください。

・これまでの過程でどのようなコミュニケーション方法を取ってきたか。

・どのようにメンバーを巻き込んできたか。

・スタッフやメンバーの感情面での反応にどう対応してきたか。

・変化に際してどのような新たなスキル、知識、態度が必要か、きちんと提供してきたか。

・組織のメンバーに対して、変化のプロセスでどのようなインセンティブを作りだしてきたか。

人的要因が起こった場合には、なるべく迅速に対応することが大切です。限られたリソースを、スタッフに対して変化を押し付けることに使うのではなく、変化の過程に集中するために使用するべきです。

そのためにはどうすればよいでしょうか。それは徹底的な「コミュニケーション」です。

反発が起きてる場合には、なぜそれが起きているのか、みなさんの中にどんな気持ちが生まれているのかを考えてみてください。

・変化への不安/恐怖?

・変化の必要性の理解が不十分?

・新しく導入する組織や制度や手順への不安?

・仕事や組織に対する価値観の違い?

スタッフから何らかの抵抗があるときには逆にチャンスです。スタッフの本音を聞くことができるからです。本音を聞くことで、スタッフやメンバーが何を大切にしているのか、何を求めているのかがわかります。

よくサービス業で「クレームは宝」といいますが、ここでは「スタッフの反発は宝」と述べたいと思います。

コミュニケーションをとることにより、足りないものがあって反発が起こっていることが分かれば、前のステップに戻って手順を繰り返します。

危機感の醸成(ステップ1)、仲間作り(ステップ2)、変化の必要性をわかってもらう(ステップ3)、正しい現状認識(ステップ4)や、研修やスキルアップの講習などを計画するのもよいでしょう。

そして、必要ならば、変化の内容や手順やルールを柔軟に修正します。これが次のステップである7「迅速な対応と頻繁な修正を行う(Acting quickly and revising frequently)」となります。

私も福祉施設やNPO、民間企業での勤務経験があり、組織を変えることに対しては「言うのは簡単だけど、これを実際に行うのは本当に難しいんだよな〜(特に下の立場だと…)」と思いながら書いています。何か小さなことでも提案するのがはばかられる職場もありました。

これまでの職場の中で、仕事がしやく、また、変化を起こしやすい(新しい提案ができたりクリエイティブになれる)と感じたのは、上司や同僚が聞く耳を持ってくれていると感じた組織でした。

やっぱりコミュニケーションって大切ですね。

それでは今日はこのへんで。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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