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組織を変える8つのステップ(1)

子連れソーシャルワーク留学 in カナダ vol. 66ソーシャルワーク・タイムズ vol.122

· 大学院の授業,非営利組織

トロントではやっと爽やかな季節になりました。大学は夏学期に突入し、学生の数がかなり減りました。カナダの大学は9-12月の秋学期と、1-4月の冬学期がメインです。5-7月の夏学期はオプションと考えられています。そのため学生は実家に帰ったり旅行したり、学費を稼ぐためにがっつりアルバイトをしたり、就職のためにボランティアやインターンをする人もいます。もちろん夏学期を受講する人もいます。日本の大学生は休みが長いと言われますが、カナダでも夏学期を履修しないと、休みがとっても長くなります。その代わり(?)学期中は、みんな必死になって勉強している様子がみられます。

突然ですが、皆さんは職場で「こうなったらいいな」とか「もっとこうしたい」、もしくは「これって変だな」と思うことはありますか?今回からの「組織を変える8つのステップ」は、そういう方のために書かせていただこうと思います。

<変わることは必要か>

北アメリカでは福祉や医療分野などを含む非営利の組織は、現在、急速に変化することを求められているようにみえます。国や自治体の財政的な支出の増大とそれに対する引き締め、また、これに伴いサービスの結果を出すように求められていたり、エビデンスに基づいたサービスや支援の方法を提供することが求められるようになったためです。

このような明確な外部からのプレッシャー以外でも、皆さんも新人のころ(今も?)「ここはもう少しこうした方がいいのにな」と思ったり「おかしいな」「変えたいな」と思うことがあった(ある)のではないでしょうか(私が民間企業を経験後、福祉の仕事をするようになった時にはすごくありました)。

<では、なぜ変われないのか>

「これまでこうやってきたから」と言われたり、「なんか言いにくい」という理由で言い出せず、そこでのやり方に慣れてしまったり「どこもこんなものかな…」と思ってしまったことがある方も多いのではないでしょうか。

福祉組織や非営利の業務を担う組織は、変わりにくい体質があります。やり方を変えることで「利益を上げる」という目標が立てやすい「営利企業」とは行動原理が異なるからです。

福祉の現場では、これまで積み上げてきた経験をもとにしてサービス提供を行うことも多いことや(その場合、やり方を変えることに対して抵抗が増します)、多職種がいる職場の場合、変化に対して意見が対立したり、反発も予想されます。でも、どんな小さな変化に対してでも、反発はあるところにはあるものですよね。

<組織を変える8つのステップ>
なるべく反発を起こさずに、むしろ皆が協力して、よりよいサービスを提供し、よりよい組織として変わっていくため、非営利組織のマネージメントの研究が進んでいます。その一つがプロル(Proehl)の組織を変える8つのステップです。

それは…
1. 変わることが緊急課題であるという危機感を醸成する(Creating a sense of urgency)
2. 変化のための仲間づくりをする(Building a coalition for change)
3. 変化が必要であることを理解してもらう(Clarifying the change imperative)
4. 現状を正しく認識する(Assessing the present)
5. 実行のための計画を練る(Developing a plan for change)
6. 人的な要因への対応を行う (Dealing with the human factors)
7. 迅速な対応と頻繁な修正を行う(Acting quickly and revising frequently)
8. 評価を行い、変化したことに対して称賛する(Evaluating and celebrating the change)


なんとなく分かるような、分からないような…?こちらのステップを次回から、例を用いてご紹介していきたいと思います。少しでも皆さんの「変えたい」が現実のものになりますように。

参考文献:Proehl, R.A.(2001).Organizational Change in the Human Services. SAGE Publications, Inc.

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